AI時代に必要なのは「人を想像する力」なのかもしれない
数日前、文部科学省が「高校国語の科目構成を見直す」というニュースが流れてきました。
次期学習指導要領を議論する中央教育審議会の作業部会で示された案です。
特に印象に残ったのは、
「AI時代に、人間ならではの感性や、論理的・説得的に表現し対話する力の育成がいっそう重要になる」
という言葉でした。
そうした背景から、国語では小説に触れる機会を増やしていくとのことでした。
小説には、登場人物の気持ちや背景を想像しながら、読み進めていく力が必要です。
なんとなく文章を読むのではなく、
登場人物に自分を重ねてみたり、
情景や背景などを想像しながら読んでいくことで、
読むことそのものが楽しくなります。
そして、小説を読むことには、
想像力やコミュニケーション力を育んでいく狙いがあるのかもしれません。
学校生活でも、社会に出てからも、
人とコミュニケーションしていく限り、
自分の思い通りにいかないことや、
勘違いされてしまうことはたくさんあります。
でも、そうした経験を重ねる中で、
「これって、あの小説に出てきた場面に似ているな」と感じることがあります。
小説の中で、さまざまな感情や人間関係を疑似体験していることが、
コミュニケーションの訓練につながっているのかもしれません。
高校の頃、私は国語で高得点をとった記憶がありません。
というのも、小説を読むと、
作者の気持ちを考えるのではなく、
「自分はこう思う」といった感想を、いつも書いていたからです。
自分のことではなく、
作者はどう思っているのかを聞かれていたのに。
当時の私は、まったくの想像不足でした。
小説は、人物の視点、語られない事情、
言葉の裏の感情や心理を読む訓練になります。
目に見えない苦しさを想像し、
言葉にならない感情を受け取ること。
それは、生身の人間同士が関わっていくうえで、
とても大切な力なのだと思います。
SNSやAIの活用が増えていく今だからこそ、
人間同士のリアルなコミュニケーションや、
相手を想像しながら対話する力、
人間ならではの豊かな感性を育てていくことが、
これからますます大切になっていくのだと思います。
それは、子どもだけではなく、
大人も含めて身につけていきたい力です。
AIと共存する時代だからこそ、
「人にしかできないこと」は何かを、
私たち自身が、改めて考えていく時代に入っているのかもしれません。
私たちは、多様な意見に触れ、他者と話し合いながら、
自分自身の考えを深めていくアプリを提供しています。












