楽しくなければ続かない|虹色パレットがたどり着いた教材づくり
大学での実践授業を経て、いよいよ本格的に教材開発に取り組もうとしたとき、私たちは思わぬ壁に直面しました。
文部科学省が示す「プログラミングに関する学習活動の分類」を参考にしながら、どの内容を教材として形にするべきかを検討しましたが、「教科に沿った教材にするべきか」「それで子どもたちは本当に楽しめるのか」と、方向性を見出せずに悩む日々が続きました。
試行錯誤の末、まずはScratchを使って教科学習に対応した教材を20種類ほど作成しました。社会科や理科、家庭科などの内容に合わせた教材は、一見すると教育的価値の高いものに思えました。
しかし、実際に授業で活用してみると、思うような結果は得られませんでした。子どもたちは教材の意図をつかめなかったり、途中でつまずいてしまったりと、最後まで完成できないケースが多く見られたのです。
教科の内容には忠実であっても、「楽しい」と感じられる教材にはなっていなかった──。その現実に直面し、私たちは改めて考え直すことになりました。
そこで立ち返ったのが、「子どもたちが楽しかったと思える体験とは何か」という原点でした。
難しくてもいい。すぐにできなくてもいい。けれど、最後までやりきったときに「できた!」という達成感を味わえること。その体験こそが、学びを深める原動力になるのではないかと考えました。
実際に、子どもたちからは「難しかったけれど楽しかった」「完成したときの達成感がすごかった」という声が寄せられていました。
こうした声に背中を押されながら、「先生が教える教材」から、「子どもたちが自ら学びたくなる教材」へと発想を転換していきました。
虹色パレットは、楽しさと達成感を大切にしながら、子どもたちが主体的に学びに向かう環境づくりを目指して生まれた教材です。












