最初はただ、「空から撮影してみたい」という、シンプルな興味からでした
心癒される風景を上空から眺めてみたい、そんなわくわくした気持ちがきっかけです

私はドローンスクールに約2ヶ月通い、国家資格である二等無人航空機操縦者資格を取得しました。その後、千葉県の原岡桟橋や奄美大島の海岸、山梨県の山中湖などで空撮に挑戦しました。
ところが実際に飛ばしてみると、思った通りの角度で撮れなかったり、風に流されたりと、操作は思った以上に繊細で難しく、「ただ飛ばす」と「思い通りに撮影する」には大きな壁があると実感しました。
それでも、「もっと上手くなりたい」と思えたのは
ドローンが “やってみたい” という気持ちを引き出してくれるツールだったからだと思います
そして飛行経験を重ねる中で、「これってプログラミングにすごく近い」と感じるようになりました。
プログラミング的思考と、ドローンの意外な共通点
ドローンを飛ばすには、「どこに、どう飛ばすか」を事前に細かく考える必要があります。高度、角度、距離、風向き…あらゆる条件を考慮して飛行ルートを設計し、操作を組み立てていきます。
これはまさにプログラミング的思考そのものです。
・事前に命令を組み立てて実行する:「計測制御」の考え方に当てはまります。
・飛行中のセンサー情報をもとに修正を加える:「双方向通信」を活かしたフィードバック型の学びです。
プログラムは「送って終わり」ではありません。実際に動かしてみて、うまくいかなければ理由を考えて改善する。この試行錯誤の流れこそが、子どもたちにとっての大切な学びになると感じました。

子どもたちの”夢中”が、キャリアにつながる
私はまだ、ドローンを子どもたちに直接教えたことはありません。でも、これから虹色ボックスを通して、ぜひ届けていきたいと思っています。なぜなら、ドローンには「未来につながる学び」が詰まっていると感じているからです。
ドローンは現在、物流・農業・測量・災害救助など、さまざまな分野で活用が進んでいます。けれどそれは、今ある使い方のほんの一部に過ぎないと思います。これからもっと新しい仕事やサービスが、ドローンとともに生まれていくはずです。
私は国家キャリアコンサルタントとして、子どもたちには「まだ社会にない仕事に向かって、自分で未来を切り開く力」を育ててほしいと願っています。その力を育む教材として、ドローンはとても大きな可能性を持っていると感じています。
ただ飛ばすだけじゃない、考えて、試して、失敗して、また工夫して…
その “プロセス” そのものが、キャリア教育につながります
ドローンの学びには、子どもたちが未来に出会うヒントがたくさん詰まっています。子どもたちが夢中になって試行錯誤する時間を、私はこれから一緒に届けていきたいと思っています。
※本記事内の空撮写真・映像はすべて、二等無人航空機操縦者資格の範囲内で、安全に配慮し、国土交通省の定める飛行ルールおよび関連法令に基づいて、必要な飛行許可・承認を取得のうえで撮影しています。
- 所属名
- 株式会社アクティブブレインズ
- お名前
- 平山 理理
- 保有資格
- 国家キャリアコンサルタント/二等無人航空機操縦士